中古物件を購入し、リノベーションでハッピーに!
マイホームを手に入れるには「新築」か「中古」いずれを購入するか選択することになりますが、これまでは日本の住宅市場では新築派が圧倒的に多くいました。
しかし近年新築物件へのこだわりが薄れ、中古の一戸建てを購入して自分好みにリノベーションしたいという人が増えています。
しかし中古物件を購入するのは心配と思っている人に今回は中古物件を購入してリノベーションするメリットをまとめてみました。
中古住宅の魅力
中古住宅の魅力のまず筆頭にくるのが、「安く手に入れられる」ということです。
相場では新築と比較して約1/4の費用で購入することができます。
しかも中古市場の取引では新築と比べ15坪以上も土地面積が広いと言われているのです。
つまり、中古物件であれば広い土地が安く手に入り、新築で建てるより費用がかからなくて済みます。
また、建物を支える「壁・柱・床・梁・屋根・階段」などの主要構造部に問題がなければリノベーションができますし、ほぼ新築のような模様替が可能。
新築住宅であっても、住めば必ず中古住宅になるので、新築にこだわる理由はあまりないのかもしれません。
では中古住宅をリノベーションすることと、新築の住宅を買うのとではどんな違いやメリットがあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
新築物件との比較
新築注文住宅の場合は、令和2年度住宅市場動向調査報告書によると新築注文住宅の平均は4,606万円、建て替えで3,055万円となっています。
中古住宅に比べ、かなり高額ですね。
続いて分譲一戸建ての場合は、同調査報告書によるとの平均は3,826万円、中古一戸建ての平均は2,894万円と1,000万円ほどの差がありました。
中古物件のメリット
仕様が決まっている分譲住宅を購入するより、同じ予算1,000万円をかけリノベーションしても、自分好みにできる分満足度は高くなりますし、希望する人気エリアで空地を見つけ、新築物件を探すのはかなり難しいことです。しかし、中古物件なら比較的見つかりやすいでしょう。
(関連記事:お気に入りのお部屋を見つけよう!東京での物件探し)
次に、日本の住宅は築20年で不動産としての評価はゼロとなり、解体を前提して売られていることが多く、土地代のみで購入できたりします。
要するに購入にかけるコストを抑えられれば、その分リノベーションに費用をかけられるわけです。
上記で述べたように、「壁・柱・床・梁・屋根・階段」などの主要構造部の状態のよい住宅であれば、その他の劣化部分を補修し、きちんとメンテナンスしていけば中古住宅でも長く住み続けられます。
中古住宅の選び方
中古の一戸建て住宅は条件や家の状態が多彩のため、物件を見極める力が重要です。
中古住宅の選び方のポイントとして2000年以降に建てられた木造住宅を狙うということです。
なぜなら木造住宅の建築基準法改正が施行されたのが2000年6月。
それ以降に建築確認申請された住宅は、耐震性において現在の建築基準法の基準をクリアしている物件だからです。
それ以前の住宅は旧耐震基準で建てられたため耐震性の低い家だと、耐震補強工事が必要になります。
その工事費用は約100~200万円ほどかかります。
ですからそうした費用をかけないために、建築年数を見ることはポイントになるのです。
最後に、注意したい中古物件として「再建築不可」という物件の説明をしておきます。
再建築不可物件の場合、住宅ローンの融資が受けられない、もしくは融資限度額が低く設定されることになるので注意が必要です。
建物を建てるための土地は幅4m以上の道路に2m以上接している必要があります。
この条件を満たしていないと新たに建物が建設できません。このような物件を再建築不可物件といいます。
リノベーションして住む分には問題ありませんが、万が一火事で全焼した場合、新築できないリスクがあります。
また、売りたいと思っても先に挙げたように買主側のリスクが大きいため、なかなか売ることができません。
購入予定物件が、再建築不可物件だった際には、専門に取り扱う企業に相談の上、進めるのが良いでしょう。
参考:株式会社マーキュリー
中古住宅の今後
これからの主流は中古住宅へ流れて行くでしょう。
特に首都圏を中心に中古マンションの取引数は新築マンションの供給数を超え、もはや中古が住宅購入の主流となりつつあります。
建築業界は人手不足が続いており、建築資材の供給不足も続いています。
そうしたことからますます新築価格は高くなり、中古住宅への需要が見込まれています。
それに加え、空き家問題や地価の高騰で、中古物件の方が圧倒的に求められているといった背景も重なっています。
そして、リーズナブルな中古物件を購入し、自分好みにリノベーションする人が増えていることも、今後中古住宅がさらに注目されていく大きな要因でといえるでしょう。